学会最終日

この日は午前中のsessionで終了。
しかし全部聴くのもダルいので休憩時間に抜け出して助手の買い物におつきあい。バスで15分程行ったところにある、有名ブランド店が集まる通りへ。
エルメスなんて初めて入った。この先再び行くことなんてあるんだろうか…?

航空便の都合上帰国は翌日の予定なので、時間がまだあるということで再びバスでハリウッドへ。
さすがに観光地だけあってチャイニーズシアター前は人出が多い。その中に映画のキャラにコスプレした人たちが。お祭りでもあるんですかねえ、なんて助手と話をしながらバスを降りうろうろしていると、その中のゾロっぽい人が「サムライ〜」とかいいながらこっちに来てチャンバラを強要し始める。うぜー、とか思いながらも相手をしてやると、「シャシン、トッテ〜」と助手に要請、ツーショットを撮られるはめに。すると「1$ネ〜」とか言ってお金を要求するではないか。してやられた。それまで微笑ましく見えていたコスプレイヤー達が、急に浅ましいものに見えてしまう。
で、釈然としないながらも手形足形を眺める。C3POR2D2、ダースベイダーはすぐにみつかったが、ハリソン・フォードの手形は見つからず。残念。
その後ハリウッドの看板がある山を見て、映画の舞台裏を見せてくれる博物館みたいなところに行き、帰宅。


さて、宿舎に帰るためにバスを待っていると、一人のおっさんが近づいて来て何やら話しかけてくる。曰く
「あんたら日本人か?俺はイギリス人と日本人は大好きなんだ。でも中国人は嫌いだ。」「中国人労働力として安く、国内にたくさん入り込んで来るんだ。」
云々。適当に相づちをうったりしていると、そのうちおっさん、娘だといって一枚の写真を見せてくれる。それは黒髪の幼いアジア系少女。
「…おっさん、中国人嫌いだって言ってたよね?」
「……?」
とぼけられた。その上イラクでの内戦を嘆いてみたり、博愛主義者みたいなことを言う。
一緒にバスを待っていた車椅子の女性は我々に一言、「彼はクレイジーだ」と。案外我々が中国人だったら「日本人は嫌いだ」とか言ってたのかもしれませんねー、と助手と話す。……まじめに話を聴いていたおかげでバスを一本逃しちまった。

アメリカ人って話好きだよなー、と思った一日。


で、翌日は昼前に路線バスで空港に行き、便が違うので助手とはターミナルでお別れ。
時間までスタバで買ったコーヒーパンケーキで軽く昼食をとり(レジのお姉さんに片言の日本語で挨拶された)、お土産を買い、前日本屋で買った"The Dolphins of Pern"を読む。細かいところはわからないけれど、雰囲気はわかるのでまあ良しとする。あとは今月末に刊行される日本語訳と照らし合わせてみよう。


夕方、成田に着き、行きと同じくスカイライナーで上野へ。しかしこれが間違いで、上野には停車しない列車も多く、結局最終列車まで2時間近く待つはめに。…東京に行けば良かった。

そんなこんなで家に帰り着いたのは深夜12時近く。


今回は英語での口頭発表という厳しい試練があったが、なんとかこなせた。良い経験にはなったと思う。また旧知の人たちとの交流や新たに紹介された人もあり、長くいれば知り合いも増えるなー、という印象を受けた。国内の学会では度々顔を合わせるものの、これまで一度も話をしたことのなかったKu氏にも話しかけられちゃったし。

そんな今回の学会。