「パッション」

公開当時キリスト教団体からクレームを受けた曰く付きの映画。観に行きたかったのだけどなんとなく逃してしまった。
イエスが捕らえられ、処刑されるまでの12時間を描くもの。鞭打ちの刑やらゴルゴダの丘までの過酷な仕打ちなど、あまりに酷いシーンが多い。かなり引く部分もあったのだけど、それはそれとして非常に興味深く観た。イエスの行動の何がそこまで酷い仕打ちをされなければいけない引き金となったのか。ともあれその酷い仕打ちを受け止め黙々と処刑場へと向かう姿は当時の人々にとって、それまでの彼の言動以上に心に訴える物があったのではなかろうか。あとは母親(マリア)の息子への愛情。なるほど確かに人間的に画かれているが、イエスだって人だもの。それでいいんじゃないかな。そんな印象を受けた。
ちなみに全編台詞がラテン語アラム語かな?)。というわけでかの有名な台詞も原語で聴けるというわけ。なんか感慨深い。