「借り暮らしのアリエッティ」

上の子が観たいかなーと思って、家族で行く。下の子も興味を持って観るかもしれないと思ったがダメだった。仕方なく奥さんは抱っこして、端の通路の方に行っていたのであまり観られなかった様子。
上の子は上の子で、半分過ぎた辺りから「退屈〜。お腹減った〜」と不平を漏らし始める。…まあ確かになあ。小さい子にはつまらなかったかもしれない。「崖の上のポニョ」を奥さんと二人で観に行ったはずだが、その時は大人しく観ていたんだろうか。


奥さんとも同じ意見だったのだが、盛り上がりに欠けるんだよね。起承転結がはっきりしないというか。もっと小人目線のエピソードをメインにしても良かったのに。人間は科白がなくて、「人間は敵だ」みたいな恐怖と手玉に取るような対象でもいいくらいだと思ってる。
それに何故舞台を日本にしたんだろうか。アリエッティを始めとする小人たちの名前やその暮らしは外国風なんだから、無理矢理日本じゃなくてもよかったろうに。原作だってあっちの人でしょ。親近感が湧くことを期待していたのかもしれないが。


設定は面白いんだけどな。私が子供の頃に観ていれば間違いなく影響を受けただろうと思われる。小人が冒険して人間のものをコッソリ拝借していくなんて、楽しいじゃないか。


しかしジブリ宮崎駿氏以外の監督作品って、同様に淡々と進む話が多いような気がするな。