フリッツ・ライバー （東京創元社 創元推理文庫）
＜ファファード＆グレイ・マウザー＞シリーズ第２巻。
前作で最愛の人物を失った二人。彼らが彼女たちを忘れる為に出た旅先での冒険と、ランクマーに戻った後の物語。
前作に比べるとファファードがトラブルメーカーぶりを発揮している。宝石の呪いにかかったり、長身故か屋敷の天井に頭をぶつけ、その頭痛のせいで道に迷ったり。しかし、これまで作品自体が堅苦しいイメージがあったので、こういうシーンも登場人物に人間味を与える良いものとなっている。
読んでいてTRPGのシナリオ作りに役立ちそうな気がした。雰囲気からして「深淵」なんて合ってそうだけど…。
