『プラネタリウムのふたご』

プラネタリウムのふたご (講談社文庫) いしいしんじ (講談社 講談社文庫)
製紙工場のおかげでなりたっている小さな村。そこにあるプラネタリウムにある日生まれたばかりの双子が置き去りにされる。たまたまその時の上演プログラムから、双子はテンペル、タットルと名付けられ、プラネタリウムの解説員に育てられることに。月日が過ぎ、村に手品師の一座が公演に来た事が二人の運命を分つ…。


氏の作品は初めて読んだのだけど、児童文学作家なのかなーとずっと思ってた。作品はそれっぽいけど、そうでもない。まあでも梨木香歩氏の作品もそんな感じだしな。とにかく。なんか雰囲気のいい作品でした。
どこにいても星空は同じ、その星空を見ている限り空は繋がっており、離れている人々とも繋がっている。そんな感じの文章にすごく共感を憶えた。


今は冬。季節を通して一等星が一番多く、空気も澄んでいて星がよく見える季節。
星を見上げながら帰る、なんてのもオツなもの。…なんてことをしていると凍った路面に滑りそうなのだが。