『竜と竪琴師』<パーンの竜騎士>10

竜と竪琴師―パーンの竜騎士〈10〉 (ハヤカワ文庫SF) アン・マキャフリィ (早川書房 ハヤカワSF)
竪琴師の長ロビントンの半生を描く。
第1巻である『竜の戦士』の冒頭にまで繋がる物語で、<パーンの竜騎士>前史といった趣。なので物語中盤以降から知った名前がチラホラと出てきて懐かしい。あー、こんな人とロビントンは知り合いだったのね、とか、うわー、この人ってこんな人だったんだー、とか。
しかしロビントン師、壮絶な人生を送ってます。お互いに類稀なる才能を持つが故の父親との確執。悲しい恋の結末。そして親友の死。むしろ壮年になってからの彼の人生の方が平穏だったのではないだろうか。とすれば彼の穏やかな死は救われる。


とにかく。続けて『竜の戦士』が読みたくなった。あれ読んだの高校生の頃だったからなあ。てゆーか、『竜の戦士』と『竜の探索』は誰かに貸して行方不明なのだ。…見かけたら買ってこよう。