『ある日、爆弾が落ちてきて』

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫) 古橋秀之メディアワークス 電撃文庫
普通の男の子とちょっと変わった女の子が出会う”ボーイミーツガール”な短編集。


それぞれの短編の設定自体は結構いろんなところで見かけるもの。年齢が退行する風邪や窓にうつる別の教室、そして時間の進行が遅い女の子を見守る男の子。まあライトノベルで基本学園ものなのでそんなに暗い結末になるものもない(せつないのはあるけど)。それにさくさく読めるし。「時間」がテーマなので個人的には興味深く読めました。短編としても良く出来てるんだろうな。『ブラック・ロッド』シリーズとは全く異なる作風なのも面白い。


しかし”ボーイミーツガール”って、この歳になって読むと照れくさいね。中学高校くらいの時に読んでいたらもっと違う感想だったかも。やっぱり本って読み時があると思う。純文学だって中高生の頃に読め読めって言われるけれど、大人になってから読んだ方が楽しめるんじゃなかろうか。
そんなことを思った。