まいった

父親が脳梗塞で倒れた。


3年程前にも軽いので2週間程入院しているので、再発。その時は左半身麻痺だったが、今度は右半身とのこと。


連絡があったのは先週の金曜日。昼過ぎに家から電話があり、警察からの電話で父親が病院に運ばれたとのこと。この御時世なのでホントかどうか確認した方がいいよと奥さんに言われ病院に電話してみると、本当らしい。容態を尋ねたのだが、母親が1時間程で病院に着くのでそれから訊いて欲しいと無下に言われ、1時間程気もそぞろで待つ。その後母親から連絡があり、どうやら道端で倒れていたのを通りがかりの人が警察に通報してくれた模様。その人は熱中症かと思ったらしく、随分と水をかけてくれていたんだそうな。ただし、人通りの少ない所だったらしくて、恐らく倒れてから2、3時間は経過していたんではないかと。


医師の初見では、「右半身の麻痺が見られるが、(血管が)切れた場所にしては症状が酷い」ということらしい。運ばれて以降痙攣を起こしていたらしく、それが治まらないようだと最悪のケースを考えなくてはならないと言われたそうだ。回復しても言語障害と右半身の不随が残る可能性が高い、と。現状としては手術もできないので投薬で治すしかないとのこと。しかし私が症状を訊いた時点では、意識はないものの痙攣も治まったので今すぐどうこうということはない、ということだったので、翌日に帰省する。


病院に着くと、本当に意識もなく寝ていた。頼もしいことに母親と妹は落ち着いていたが私は動揺して、まともに顔も見られない。でも呼びかけるとまぶたの裏で眼が動いたり、眼を開けようとしたりするので少しは希望が持てるのかと。
その日は実家に泊まったが、落ち着いて見えた母親と妹も昨晩は一睡もできなかったようで、寝入ってしまった。


翌日入院に必要な小物を買い揃え病院へ。左足を動かして盛んに膝を立てる。だるいのだろうか。左手は腰の辺りを気にしており、どうやらおむつの当たる所がかゆいみたい。意識に関しては昨日と同じ状況。ただし、私が帰る時に話しかけたらうっすら眼を開けて肩を掴んできた。たぶんわかるんだろう。ずっと我慢してたものがこみ上げてしまったが、良い傾向だと思う。


どうにも気持ちが落ち着かなかったのでなかなか書けなかったが、その後の電話によれば意識は戻り(完全ではないみたいだが)、右足も医師の呼びかけに応じて少しは動かせるようになったらしい。言葉らしきものも発し、会話に反応して笑顔らしきものも見せるとのことで、随分と気が楽になった。
土曜日には幼稚園の盆踊りがあったのだが、私が一緒に行けないのがじいじが病気だからだよ、と教わった上の子が自発的に手紙を書いたらしい。たった一文だけれど父親は随分喜んで(いるのだと思うが)じっとその手紙や孫の写真を見ているとのこと。


遠く離れているので母親や妹任せになってしまうが、子供が少しでも回復に寄与するのであれば私としては嬉しい。早く元気になってまた子供と遊んでやって欲しいと願う。