『ハイブリッドー新種ー』

ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF) ロバート・J・ソウヤー (早川書房 ハヤカワSF)
<ネアンデルタール・パララックス>完結編。
この巻では現代人=ホモ・サピエンスであるメアリと、ホモ・ネアンデルターレンシスであるポンターとの間の恋愛がメイン。ただしそこには生活習慣以外にも大きな壁が立ちはだかる。23対の染色体を持つホモ・サピエンスと、24対であるホモ・ネアンデルターレンシスの間に子供はできるのか?…いや、普通ならできないんだけど。


ソウヤーはネアンデルタール人平和紳士的な人種として描くことで、現代人の文化を対比して描きたかったのかもしれない。そんな印象を受けた。
そしてやっぱり気になるのはネアンデルタール人の性習慣。ポンター(男、ネアンデルタール人)をめぐってアディカー(男、ネアンデルタール人)とメアリ(女、現代人)が張り合うシーンは笑えるものの、ちょっと落ち着かない。


まあ、全体的に長い割に読み易いです。