『盗まれた街』

盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2) ジャック・フィニイ (早川書房 ハヤカワSF)
アメリカの地方都市、サンタ・マイラ。そこの開業医であるマイルズはある日友人から相談を受ける。共通の友人が叔父のことを叔父とは思えないらしいと。見た目も記憶も素振りさえもまったく変わらぬ本人。ただし家族はそこに何かを感じ取る。今までの自分が知っている家族ではないと…。この地方都市で一体何が起こっているのか?


久しぶりに古き良きSFを読んだって感じ。こういう地方都市だけで事件が起きてだんだん蔓延していって…という展開、古くさいかもしれないけどやっぱり面白い。そういえば『月の裏側』もこのパターンだね。恐らく影響を受けてるんだろう。もしかしたら解説に何か書いてたかも。でも結末は違うパターンだけどね。この違うパターンというのが逆の見方をすれば侵略する側の悲しさも物語っているわけで。
たまにはこういう古典的作品もいいね。