2011-03-28 『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』 読書感想記 本 茅田砂胡 (中央公論社 中公文庫) 『デルフィニア戦記』舞台の5年程前、ナシアスとバルロの出会いと友情を描きながら、『デルフィニア戦記』前史とも言うべきウォル登場までの国内情勢をも描く。 いやあ、久しぶりにデルフィニアの世界に触れた。ナシアスとバルロ。ひとえにナシアスのあの性格があったが故の友情なんだなあ。それと二人を見守るレヴィン男爵夫人の存在がいい。 最後にちょこっとだけ、リィが帰国した後のデルフィニアが描かれるが、彼らのことをもっと読みたいと思ってしまうのは、わがままなのか? たしかにこれはまた本編が読みたくなるわ。