面接

一泊二日で、かつて一度だけ行ったことのある県へ。果たしてどう行ったらいいものかと考え、途中まで飛行機で行くことに。


仙台空港へは電車が未だ復旧しておらず、バスで。道中、空港に近づくにつれ、津波の惨状が目に入ってくる。あれから2ヶ月経ったのに(いや、まだ2ヶ月なのか)折れた木材やプラスチックやらいろんなものが地面に散乱している。建っている家はまばらで、ほんとに海の方まで見渡せてしまう。田畑は乾涸びて地面がひび割れ、ボコボコになった車が路肩に多く放置されている。動く人影はほとんど見えず、作業をする自衛隊の方々の姿のみ。とある広場にはそういった震災ゴミの山があり、最早使い物にならない車がずらりと並んでいた。…TVでもちろん画は観て知っていたが、やはり自分の目で見ると激しく心を震わせられる。新幹線を使えばこの光景を見なくて済んだのに、と少しだけ後悔した。


着いてみれば空港の周辺施設もボロボロ。空港自体もホントに仮営業てな感じ。でも考えてみればTVで観たあの惨状からよくもまあここまででも復帰できたもんだと思う。


15時に機上の人となり、彼の地に着いたのは20時半。天候は雨。晩飯はご当地ラーメン。とんこつ醤油で麺は細麺。味は醤油の方が勝っている感じの濃いめで、なかなか旨し。ホテルで発表用のファイルを弄っていると、近畿地方地震、とのニュース速報がTVで数回流れる。地震国たる日本ではもはやどこに行っても地震からは逃れられない。


翌日、午前中に研究室にお邪魔し、面談と発表を済ます。概ね好印象だが、もっとアピールすることもあったのでは、と帰りの車中でいろいろ考える。候補が8人いるとのことだったが、果たして1/8になれるかどうか。


家に帰り着いたのは22時過ぎ。とにかく現地が暑くて汗だくだったので、風呂に入り軽くご飯を食べて、寝た。