『魔の都の二剣士』

 魔の都の二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー1> (創元推理文庫) フリッツ・ライバー (東京創元社 創元推理文庫

翻訳が途中で止まっていた<ファファード&グレイ・マウザー>シリーズ。装い新たに全5巻で再販される第1巻。

異世界ネーウォンを舞台に北国生まれの青年剣士ファファードと、南国の魔術師の弟子であるグレイ・マウザーの二人組の冒険の物語。
第1巻である本作では、各々が国を出た理由、文明の都ランクマーで出会うまでの3編が書かれている。昔の作品だからどうかわからないが、荘厳な感じがする。文章のせいだろうか。物語の進め方もあるのかもしれない。物語は、特に盛大なチャンバラ劇があるわけでもなく、とんでもない大魔法が使われるわけでもない。それゆえか、古き良き時代のファンタジー小説を読んだ、という気にさせてくれる。今後が楽しみ。