『空の境界』

空の境界(上) (講談社文庫) 空の境界(中) (講談社文庫) 空の境界(下) (講談社文庫) 奈須きのこ (講談社 講談社文庫)
二年間の昏睡状態から目覚めた両儀式。彼女は全てのものの「死」が視えるようになっていた。特異な身体能力と合わせ、異能者たちと死闘を繰り広げる。それは殺すことを望むのか、生きている実感を得るためのものなのか。そんな彼女たちの想いをよそに、歯車は回り続ける…。


見くびってました、すみません。


ノベルスで出た時にえらい話題になって、でも当方天の邪鬼なものなので「所詮パソゲーのライターの書いたもんだろー」(失礼)みたいに思ってたんだよね。でも気にはなっていたんだろうなあ。文庫化されたのでこれを機に読んでみた。意外と面白かった。笠井潔氏や菊池秀行氏が解説を書いているのも頷ける内容。魔術師たちの設定だけでも別の話が書けそうな気がする。むしろそっちも読んでみたい気が。橙子さんみたいなキャラは好きだしー。